もう、誰よ? 仕方なく、もしもしと言ったあたしに相手は応じた。 「……由那?」 それは、三ヶ月ぶりに聞く声だった。 「……隼太?」 「うん」 「帰ってきたの?」 「いや、まだだよ。由那の声が、聞きたくなっただけ」 ちょっと低くて、優しい響き。あたしの大好きな声だ。 久しぶりに耳にして、体が心が、和んでいく。 暖かい腕で抱きしめられ、包まれているような温もりを感じた。