食卓に料理を並べ終えた後、なんとなくまた背中を向けた。

手持ちぶさたなのを誤魔化すように拭き掃除をしていたら、不意に隼太が口を開いた。


「なぁ、由那ってミニスカート穿かないの?」


振り返ると箸を握る隼太が、口を動かしながらこっちをじっと見ていて。その視線が向いているのは、あたしの足?

………といってもデニムを穿いてるけど。


「なによ、急に…」

「だってさ、多分キレイな足してそうだから」


不思議とイヤらしくは聞こえないんだけど、でも食事をしながらされる話でもないと思う。


「多分、だなんてわかんないくせに言わないでよ」


上ずった声で言い返したら、じゃあさと言ってじっと見つめられた。

強い眼差しに動揺してしまう。


「……なに?」

「じゃあ、わかんないから見せてよ」