総司は「冗談ですよ。」と言って、去っていった。 一人中庭に残った俺は夜風に当たりながら、月を見ていた。 はっきり言って 林は気に入らねえ。 いきなり現れて、誰彼かまわず毒舌だし 仕事の邪魔はするし 一回斬ってやりてぇ。 つーか、何回でも斬ってやりてぇ。 だから 「俺が斬る前に消えるなよ、林―…。」 俺は、林のいるところに足を進めた。