Hurly-Burly2【完】


みんなは目を点にしながらあたしとナル君

のやり取りを見る。

「さっきも言いましたが、ベガとアルタイルは

織姫さんと彦星さんですよ。

なので、天の川を跨いでいるのです。」

そんなあたしにナル君はだよって言いながら

ちぃー君を見上げた。

「お前、そんなことも知ってんのか?」

ちぃー君、その変なものを見るような感じで

言われると多少傷つくブロックンハート。

「少々、星座について勉強をしたことがあるだけです。

天体観測をするのが趣味だったのは小学生の頃です。

因みに随分前に宇宙工学の論文を頂きました。」

父さんがいつも肩車して夜の星を見に行った

頃を思い出すと恥ずかしい。

「日和ちゃん・・・すごいね。」

馨君、あたしを褒めてくれてるのね!!

「論文って・・・お前の頭の成分は何だ?」

「ミソです。脳みそが詰まっているはずだ。」

慶詩の頭は空っぽと言ってもいいぐらいだろうがな。

「天才って言われてるだけあるねぇー。」

伊織君、それは馬鹿にしていると見たぞ?

「天才だなんて称号は要らないわ。

常に自分の好きな分野を知りたいだけよ。」

だって、そうじゃなきゃしないでしょ。

好きなことを勉強出来るからこそ楽しい

と思ったぐらいだわ。

自分がどれだけ出来るかも知れる。

「ヒヨリンって変わってるよなー。」

ユウヤに言われたくないわ。

超心外よ、名誉に傷がつくじゃない。

「フッ、他と一緒にしないで欲しいわ。

このあたしが普通だったらあなたたちのような

方々とご一緒に七夕の星座観察などしないわね。」

まぁ、人生転がりようです。

星座観察を不良君たちとする日が来るなんて

どこを間違ったのだろうか?

「ははっ、確かにな。」

ユウヤはお腹を抱えて笑う。

こんなあたしを誘ってくれてありがとう。

そう心の中では思っているさ。