Hurly-Burly2【完】


あたしは何て短冊に書いただろうか?

「みんなには秘密にして頂きたいのですが、

さっきターヤンさんから彼の願いを受け取り

ましたのにはお気づきですか?」

少し畏まり口調でお付き合い願おう。

「あ、うん」

ナル君はふふって口元を押さえて笑ってる。

全く、無自覚の可愛い子ちゃんめ。

「特別にこっそりナル君に彼の願いを

曝け出してしまいましょう。」

赤い短冊をひらっと前に出して見た。

うわっ、暗くて字が読めないわ。

折角、曝け出したのに勿体ないわ。

「ふはっ、ヒヨリン落ち込んだ?」

見えないのですよ。

字がとても見えずらいのです。

「軽くショッキングです。

折角、良いことが書かれているので

こっそり教えてあげたかったのに・・・」

こうなったら、口にしてしまえば・・・

そういうことしていいのかしら?

「ヒヨリンには言っておこうかな。

俺さ、事情あって親父が居ないんだ。

母さんが俺のたった一人の家族で、

いつも心配して電話とかしてくれんだけどな、

親孝行したことがねぇんだ。

大事に育ててくれた母さんを幸せにして

やりたいんだ。」

ふわっと笑うナル君は手にした水色の短冊を

掲げて誓いを立てたかのように星を見上げる。

「ナル君はすごくいい子だね。

というか、もう優しい子だよ!!

そんなふうに想ってもらえるナル君のお母さん

羨ましすぎるっ~。」

ナル君が自分のことを話してくれることが

何よりも嬉しかった。

心を開いてくれたのは出会った時もナル君

が最初の1人だったもの。

きっとナル君がこんなに素直で純粋に

可愛いく育ったのはたくさんナル君に愛情

を注いできたお母さんのお陰だろう。