その行動はあたしもやったことがあるわ。
「届きそうで届かない。」
近くにあるようでないもの。
一億光年も離れたそれを手にする日は
きっとないのだろうと星座本を見て思い知った
幼い頃のその日は悲しくてブルーになったわ。
「お星さまはみな見守っているので届かない
ものなのだと教わったことがあります。」
その小さな光で照らしだす。
小さな光もたくさん集まれば百倍の力を齎す。
だから、空に星が散りばめられているのは
弱気の自分を見守ってくれているのだって・・・
「ナル君には夢や願い事はありますか?」
祈ればいつか叶うものです。
不思議な力で心を満たし輝き続けて
人の心そっと照らしてくれるのだから。
「あ、あるよっ。」
さっき、一生懸命短冊にお願いごと書いてたものね。
慶詩が騒ぐ横で何をそんなに叶えたいことがあるの?
「あたしにもあります。
夢も願いも誰にだってあるものだと思うのです。
心を込めて望むならいつかきっと叶えてくれる
と信じています。」
毎年必ずお願いをするのだって叶えたいことが
あるからなんだろう。
「そうだね。」
叶わないような願いをしているのかもしれないが、
「お星さまはその願いを叶えてくれるような希望
を持っているような気がするんでしょうね。」
だから、人は星に願う。
七夕と言う年に一度の行事を作ったのかもしれない。
「そうかもしれないね。」
輝きが続くのならばこの願いをどうか叶えて下さいと
お星さまに願うんだとしたらそれは幻想かもしれない。
結局、その人たちの心の持ちようなのだろう。
「それでも願わずに居られないのが人間というものです。」
例えそれが幻想で本当でないことでもいつかは叶う
かもしれないと願わずに居られないんだろう。
だから、あたしも願ってしまうのだ。
みんな抱え持つ願いは大きさも形もそれぞれで、
その人の心の形に似ている気がする。

