あたしの言葉一つで無敵になれるというなら
たくさんの言葉を送りましょう。
どれが気に入って頂けるかあたしには分かり
ませんがとびっきりの勇気パワー注入して
差し上げましょう。
「俺さ、女はそんな好きじゃないんだ。
むしろ、顔だけで近づいてくるヤツばっかりで
ちっとも信じてねぇんだ。伊織はそれを逆手に
取ってるけど、俺にはそういうの無理でさ・・」
うん、分かるよ。
君はとても正しい純粋すぎる。
「ヒヨリンに抱きつかれた時もビックリして、
慶詩が居なかったら置き去りにしてたかもしんない。」
それ、かなりのカミングアウトでっせ。
「ヒヨリン、あの時パニックだったよな。
それで俺のこと女だと思ってたって言われた時、
それなりにビックリした。」
あー、それはやらかしてしまったあれですね。
すごい失礼なこと言ってしまったよね。
本当に反省しているのですよ。
人は見た目ではないと改心したのですよ。
「でも、謝ってくれた。
その時ヒヨリンはやっぱり普通じゃないって思った。」
えっ、普通じゃないの?
いや、間違ったのあたしですから謝るの当然でしょうよ。
「いろんなことあったけどさ、一緒に卒業しようって
言った時のあの言葉はきっと俺だけじゃなくてみんな
嬉しかったと思うんだ。
何か、今まで会った人とかセンコーとかやたら煩い
って思ってたけど、ヒヨリンに出会えて俺は今までの
ことがどうでも良く思えた。」
ナル君の笑顔が星空の下輝く。
「あたしも煩いでしょうよ。」
レベルアップ並みの煩さで毎度困らせて
居るのではないかと冷や冷やする。
「それでも、ヒヨリンの言葉は温かいんだ。」
もうナル君の馬鹿。
そんな嬉しいこと言っちゃう!?
何もあげないよ。

