Hurly-Burly2【完】


そして、キリっとしながらあたしを見つめて、

「・・・男の匂いがする。」

ポツリ呟くのだった。

はーい?

今の聞こえなかった。

幻聴だったのかしら。

うほほっ、聞き間違いよね。

「えっ、何だって?」

ナル君の言葉にドキっとしてしまった。

「ヒヨリンから男の匂いがする。」

ついに、あたしは性転換を手術なしに

転換してしまったというのか?

それは人類の快挙だ!!

「ごめん、それ傷つく。

いや、だいぶ精神的なダメージを受けた。

つまり、あたし親父臭い的なことですよね。

ヤダヤダヤダヤダヤダ、男じゃない!!」

ナル君が素直なのは知ってるけど、

そんなズバッと言われると泣いちゃうわ。

「違う。誰かと一緒に居た?」

な、ナル君の男の勘ってヤツですか?

「えっ、むさ苦しい連中の匂いと違いますか?」

入り口前混雑してますよ。

すげー男臭かったですよ。

「それとは違う。何か、・・・ムカつく匂い。」

どんな匂いですかそれっ!?

ムカつくってどれどれ。

うげっ、あの野郎最低だ。

油断してた。

畜生、こんなことなら背負い投げしとけば良かった。

人を散々コケにしといてまた厄介事を・・・・

次会ったらさーちゃんの飛び蹴りとあたしの

剛腕パンチ食らわす処刑を行おう。

しっかり付いた煙草の匂いとあの野郎使用の

香水の匂いが微かに付いてたらしい。

「き、気のせいではないか?

それとも幽霊さんに抱きつかれたとか!!

この野郎、離れたまえ。」

1人小芝居を繰り広げる哀れな女子高生。

ナル君が呆れるのも時間の問題だと思った。