そして、何を思ったのか。
いきなり、手を強引に引かれてWhy?
「ぐほっ、あたしサウンドバックにされちゃうの刑?
だ、誰かっー・・・・」
ナル君、怖い顔してどうしちゃったの?
そんなに嫌だったのか。
あたしとしたことがもっと行動に責任を持つことに
するからそんな顔しないで欲しいよ。
教室を引きずり出されて強面ヤンキーズたちが
ナル君に頭を下げるも無視ですか?
「ああ、暴走しちゃったぞ馨。」
そんなあたしたちを余所に教室に残る他6人。
「ナルちゃん、あれかなりイラついてたぞ。」
「ヒヨリン・・・・ドンマイ。」
哀れみを持つ6人だったとは気付かずに、
とにかくナル君に手を引かれながら廊下
をひたすら歩いた。
ナル君が気の済むまで付き合ってあげようと
そう思って無言で夜の校舎をただただ歩いた。
そして、鼻血が出たままだとシリアスな部分
に突入出来ないのではとポケットからティッシュを
取り出して鼻に詰める。
「ヒヨリン、外出てもいい?」
振り返ったナル君はもう怒ってなくて、
冷静になったのかぎこちなく笑った。
下駄箱で靴に履き替えてナル君の後を追う。
外は夏の匂いがした。
生温い風が頬を掠める。
時々、校舎の上が騒がしくてふと見上げると
どうも屋上の方でわいわいしているようだ。
「怒ってごめん。」
ナル君は眉を下げてあたしを見つめる。
まるで、チワワのようでつい頭を撫でてしまった。
ナル君怒るなんて珍しいよね。
いつも誰よりも可愛い笑顔を振りまいてて、
癒し系と言っても過言じゃない。
「何か、あったのかい?」
そんなナル君が怒るなんてよっぽど嫌なこと
されたのではと思いながらナル君を見つめ返した。

