Hurly-Burly2【完】


鼻血をまんまと吹き出すあたしを気にせず、

あれよと距離が縮まってしまう。

「ナル君、しっかり気を持つんだ!!

伊織君と目が合うだけで魔術にかかると

いうわけだなッオイコラナル君に何して

くれてんだ!!」

フェロモン魔術師は慌てることもなく、

「気を持つって・・・おめーの脳みそ

味噌汁にしてやるぞ。」

さぞや、マズイ味噌汁になるだろうな。

慶詩のジョークに笑ってる場合じゃなくて、

「おいっ、ナルちゃんどうしたよ。」

伊織君は面白そうに言う。

ちっとも人の気も知らないで!!

鼻血を垂れ流しながらナル君の異変

に戸惑った。

「日和ちゃん、ティッシュ」

馨君からティッシュを受け取ろうとしたら、

ナル君が急に顔を強張らせたのでティッシュを

受け取ることも出来ず鼻血を垂れ流す状態が続く。

「なっ、ナル君どうかした?

嫌なことでもあったのか・・・うひょおおっ」

鼻を手で押さえてたあたしのお腹に手を回し

力いっぱい抱きしめてきた。

「・・・・ぐるじぃぃー」

鼻血の処理ですら大変だというのに、

ナル君どんだけ力いっぱいなの?

「ナル?」

馨君も不思議そうにナル君を呼ぶ。

「ナル君、本当にどうしちゃったのだよ。

あたしミイラになるかもしれない事件!?」

どうしよう、鼻血がこのまま止まらず

血がなくなったら干からびたあたしの

完成だわ。

「・・・・ナル、ひよこ死ぬ。」

京様はナル君を宥めようとしてくれてる。

よしっ、その意気だ。

「あの、そんなに嫌だった?

えっとね、いきなり抱きついてごめんね。

そりゃ、嫌になっちゃうよねー。

2度としないと誓いますんで許しってちょんまげ・・・」

ナル君が顔を上げるといつものプリチーな

お顔が恐ろしい具合に出来上がってた。