*おまけ*
お風呂に入る前の一コマ
「あのさ、もしもひーちゃんが可笑しくなったり
したら包み隠さず知らせてくれる?」
「・・・・何でだよ。」
「千治君はひーちゃんが雷駄目なの知ってるんでしょ?
どうも親父が言うにはひーちゃんが千治君に弱音を
吐いたみたいなこと言ってたらしいじゃん。」
ひーちゃんはあのことを知らない。
もしも、それに気付いたらひーちゃんが壊れ兼ねない。
家の最大の秘密でもあるあの日のことを。
もう何年も昔の話なのにな。
どうしてこんなに不安に思うかなんて分かんない。
千治君いきなり変なこと言いやがったとか
思っててもいいからひーちゃんのことよろしく頼むよ。
もう二度とひーちゃんが笑わなくなるのはご免なんだよ。
「・・・・分かった。」
「何が起こるか分かんないからね、
気を付けて見てやってあげてくれればいいよ。
君にだからこそ頼んでるわけだしね。」
本当に何が起こるのか分からないんだ。
俺の予想を遥か越したものになることも
ありうるからこそ君を信じた妹に免じて
俺も君を信じよう。
「もしも、頼ってきたら君だってほっとく
ことなんて出来ないだろうしね、可愛いからね
家の可愛い妹はさ。」
この胸のざわめきが幻だったらいい。
でも、用心するに越したことない。
俺の胸騒ぎはいつだって外さない。
今回だけは外れてりゃいいけどな。

