「何、ひーちゃん独りになって寂しいの?」
「違うよっ、兄ちゃんのせいで友人を失いたく
ないだけだよっ!!」
この自由人兄ちゃんに振り回されたら最後
どこまでも苦労すると言うね。
「ヒヨリン、大丈夫だよ!!」
ナル君、兄ちゃんの奔放さを知らないから・・・
「兄ちゃん、お湯溜めてないよ・・・・」
大体、大浴場とか全然使ってないし!!
「えー、ひーちゃん溜めてよー。」
「殴って良い?」
兄ちゃんの脳みそぶちまける自信がある。
「ひーちゃん、やたらと兄ちゃんに冷たくない!?
もしや、これが俗にいう反抗期なの!?
兄ちゃんはとても傷ついた。」
脳みそだけじゃなくて内臓死滅させてやろうか?
「一向に夕飯の準備が出来ないんだけど!!」
バタバタと廊下を走ってお風呂場の湯を
溜めるための準備をした。
「ほら、これでいいだろ。」
兄ちゃんと2人暮らしは思いやられる。
こんなんじゃやっていけるわけがない。
ようやく、キッチンでお茶を入れてから
ジャガイモの皮を剥く。
「ひーちゃんの手料理が食べれるなんて
まさにこれは夢のような暮らしだね。」
兄ちゃん、早く風呂に行ってくれよ。
「兄ちゃん、向こうに行ってくれない?」
折角、みんなをご招待したというのに
流しそうめんも出来やしない。
全く番狂わせな兄ちゃんだ。
突然帰って来たと思ったら嵐のように
ひっくり返してきた。
多分、しばらくはこの嵐のような兄ちゃん
のせいであたしは平穏な夏休みを手放しそうです。
後、少しで夏休みは終わるんだけどね。
最近はちっとも静かになれない。
いろんなことが起こり過ぎて落ち着けない。
だけど、それがいいのかもしれない。
退屈な日々に別れを告げよう。

