Hurly-Burly2【完】


そうじゃなかったら、アイツに任せたりしなかった。

自分勝手でも今はそうするしかなかった。

ひーちゃんは笑って許してくれるんだろう。

どんな旅をしてきたのって無邪気に聞いて来るんだろう。

「それはこの家と関係あるのかよ?

大体、普通じゃありえないようなでけぇー家だよな。

アイツは節約だとか言ってるわりに世間知らずだしよ。」

「解釈はどう取って貰っても構わないよ。

ただね、こっちにも事情があってね。

今は何とも言えないんだよね。」

まだ信用仕切れないからな。

ひーちゃんもどうやら言ってないみたいだし、

まだ言える状況でもない。

「信用してないってわけですか。」

「まぁ、五分五分?

出来ることなら女の子の友達がたくさん出来る

ことを望んでいたんだけどねー。」

ひーちゃんが初めて知恵を貸して欲しいと

言ってきた日のことを思い出す。

「しかも、予想外に不良の集団を家に連れて

来られるとは思ってもみないアクシデントだったね。」

さーちゃんと友達になりたいと言っていた

ひーちゃんは一生懸命だった。

「嫌味ですか?」

無口な灰色の髪をした男が冷ややかな瞳を向ける。

「ひーちゃんと仲良くしてやってくれてるんだろ?

そっちの揉め事には極力巻き込まないで欲しいけど、

いや絶対に巻き込まないでもらいたいけどね。

どうせ、ひーちゃんに振り回されてるんだろうし。

要らなくなったって言うぐらいなら最初から仲良く

してやらないでやって欲しいけどな。」

「それはねぇよ。」

オレンジブラウンの髪でこれまたすごい美形な

ヤツがきっぱり言い放った。

「そりゃ、安心した。

ボスの言うことは絶対だからな。

俺の世界で一番可愛い妹を何卒よろしく。」

目を見開く彼と他のヤツら。

「俺らが何者か分かって言ってるんですか?」

「まぁ、一応ね。

どこの馬の骨か分からないヤツに可愛い妹

頼んだりすると思う?

後ね、ひーちゃん泣かせるようなことしたら

俺は本気で何をするか分からないよ?

ライオンの群れ引き連れておいかっけこ

でもしちゃおうか。」

まぁ、ひーちゃんは頼んでも泣いてくれる子では

ないと思うんだけどね。