***
「それじゃあ、いいかな?」
ひーちゃんには悪いけど、少し戻ってきて
貰わないように遠いところにある鍵屋に
壊れた鍵を直しに行ってもらうのも頼んだ。
高校生らしき男が7人か。
家のひーちゃんはどうも可愛さ余って、
昔から無自覚にもほどがあるなー。
かなりの美形集団じゃないか。
「何で、お前らみたいなヤツが家の
可愛い天使のひーちゃんと一緒に居るんだ?」
俺の可愛い可愛い妹が不良としかも7人って
何かひーちゃんが心配で堪らない。
「説明とお前らの態度次第じゃ俺は
何をするか分からないよ?」
「ひよこ姫の兄ちゃんと喧嘩か~。」
一際、色気のすごいヤツが言った。
ま、まさか、ひーちゃんに不埒な
真似をしたんじゃないだろうな?
「あの、日和ちゃんには誠意を持って
接してますから、大事な妹さんを俺たち
みたいな不良が一緒に居たら誰だって
正気では居られない。」
「しっかりしてるね、君名前は?
別にね、君たちを責めてるわけじゃないよ~。
結局、ひーちゃんの傍に居なかった俺が
何を言ってもしょうがない。」
ひーちゃんの傍を離れた俺が自分勝手
に責める立場じゃない。
「アイツは兄ちゃんが帰ってくることを
待ってたみたいだぞ。」
「そんなことまで君たちに?」
ひーちゃんはそんなに彼らに心を
許してるってことなのか?
珍しいこともあるもんだな。
「ヒヨリンはお兄さんのことがすごく好きみたいで
えっとそのだからお兄さんが居なかった時でもよく
お兄さんの話をしてくれてました。」
可愛い顔の男の子がにんまりと笑う。
この子はひーちゃんにすごい懐いてたな。

