Hurly-Burly2【完】


近所の迷惑になるわ。

家に入ってからジワジワと聞き出そう。

どうせ、すぐまたジャングルが俺を呼んでる

とかライオンが俺の勇姿に惚れてんだとか

変なこと言って日本を離れるに違いない。

「すげぇーな、話で聞いてた以上だな。」

「年上だと思えないところが何かね」

馨君、年上だと思わなくていいよ。

もう頭が痛くなってきた。

「ひーちゃん、お腹空いたよ~。

肉じゃが~、肉じゃが~」

変な歌歌わないでよ!!

「兄ちゃん、どうしても肉じゃが食べたいの?」

じゃがいもねぇんだよ!!

「ひーちゃん、肉じゃがは男のロマンが詰まってる。」

だから、急に意味分かんないこと言わないで。

「分かった、肉じゃがね。

ジャガイモないから買ってくる。

鍵を開けてみんなにお茶を出すのです。

いい、絶対に変なことしないで!!」

不安でしょうがないです。

兄ちゃん、何考えてるか理解出来ないよ。

「え~、しないよー。」

絶対、するだろ!!

「みんな、何かされそうになったら逃げるのだ!!」

みんなと兄ちゃんを一緒の空間で待たせるとか

すごいすごい不安だけども。

兄ちゃんのためにひとっ走り行ってくるわ。

「馨君、自転車漕いで行くからここでいいよ。

ずっと持っててくれてありがとうね。」

にんまり笑うと兄ちゃんはギョッとした。

「ひーちゃん、可愛いっ。」

「兄ちゃん、ジャガイモ買いに行かせて・・・」

もうこの人が兄ちゃんとか本当に紹介したくなかった。

「日和ちゃん、大丈夫?」

「うん、まだ全然明るいし余裕。

ちょっと、お家で待ってて。」

今日はみんなに待たせてばかりな気がするわ。

兄ちゃんが門を潜ってみんなが着いて行く

のを見送ってから登ってきた坂を自転車で

かっ飛ばした。

何か、すごい嫌な予感がする。