Hurly-Burly2【完】


「日和ちゃんって規則正しい生活してそうだよね。」

馨君が自転車を押してくれている。

「それが普通だと思っている。」

規則正しいとかその前にそれが普通なんじゃないの?

「朝ご飯はきちんと3杯おかわりしてお味噌汁と

おかずを作って食べているけど・・・みんなは不規則

っぽいよね。」

まず、朝きちんと遅刻せずに登校することがどれだけ

珍しいことなのかだ。

「そうだね。」

馨君苦笑いしている。

「お味噌汁って好き?」

急に何とでも言いたそうな馨君。

ナル君も首を傾げる。

「あたしは結構好きな方だ。

お味噌汁の具はこだわったりするし、

赤みそより白みそ派なんだけどね。」

味噌汁は実は基本中の基本らしい。

「初めて作ったのは豆腐の味噌汁だった。」

あたしが初めてご飯を作った。

その時に担当したものが豆腐の味噌汁だった。

「へぇ~、ヒヨリンが小学生の時?」

「ううん、小学校に入る前だったかな。」

料理を初めて作ったのは味噌汁が最初。

「ヒヨリン、苦労してるんだね。」

「父さんも兄ちゃんたちもお味噌汁が好きだった。

母さんが作るお味噌汁が大好きだった。

食べた記憶はほとんどないけど、多分すごく

美味しかったんだと思う。

朝ご飯は和食を食べるのが普通になった。」

あたしが毎日お味噌汁を作るのは毎朝

和食しか食べない父さんが原因だった。

「父さんは母さんに毎日お味噌汁を作って

欲しいと告白したことがあるらしい。」

我ながら何を考えているのか分からない父親です。

「それプロポーズ?」

馨君が首を傾げる。

「詳しいことは聞いたことがない。

ただ、昔母さんが言ってた。

父さんはすごく寂しがり屋なんだって、

ご飯は1人で食べられないんだって

それを聞いたら毎日お味噌汁を作って

あげなきゃって思った。」

母さんの居ない分あたしが一緒だよって

寂しい思いは絶対にさせないよって思った。