ほの字になるっていうヤツか?
イマイチ、あたしにはよく分からんのだ。
「おめー頭イってねぇか?」
超、失礼なんですけど!!
数日前まではへばってたヤツが、
何を言うか。
「人間性を褒めたのです。
男としてどうかは知らん。
どうでもいいです、っていうかそこ着目点に
置いちゃうの?」
惚れっぽい女の子はよく居るらしいが、
あたしは断じて違いますよ。
「日和ちゃんってきっぱり言うね。」
馨君、はっきりしてるって言われるよ。
だって、誤解招くようなことしたくない。
「普通じゃないの?」
モジモジする方が嫌だもの。
何でも白黒つけたい。
「ふっ、日和ちゃんらしいなって。」
あたしらしいですと?
「・・・普通女子とは違って申し訳ない。」
普通が出来ないのもどうかしてるわね。
「いいんじゃない、普通になる必要なんて
ないと思うよ。」
馨君は、何て優しいのだよ!!
「その言葉を糧にあたしは生きていけます。」
馨君はピンク色に近い赤い髪を揺らす。
「ふははっ、日和ちゃん居ると楽しいね。」
そう言ってもらえると嬉しい。
馨君の崩れた笑顔見るとガッツポーズ
取りたくなるほど嬉しい。
普段から優しい笑顔を向けてくれるひとだけど、
こんなに笑ってくれるのは稀だ。
そして、京様まで笑ってくれてる時点で微かに
自分に自信を持てた気がする。
この2人が笑うなんて滅多にないでっせ。
「ターヤンさんの願い事はきっと叶うよ。」
あたしに託してくれた意味を受け取った。
ターヤンさんに恥じないようにあたしは
頑張ろうと思います。

