ターヤンさんの短冊をジッと見た。
「人の願い事見てんじゃねぇーよ。」
慶詩、持って見れば分かる。
見たくなっちゃうんだよ。
「慶詩は何て書いたの?」
黄色の短冊を隠してソファーにどっかり
座り込んだ慶詩。
「言っちまったら叶わないんだろ?」
ほう。
そういうの信じるんだ。
意外な純粋さを持っているのだな。
ターヤンさんの願い事はふふっ。
「叶えたい願い事でもあるの?」
慶詩に願い事ねぇ~。
それは興味ありますよ。
「おめーはどうなんだよ。」
それ聞いちゃうんだ。
「ふはっ、叶えたい願い事あるよ。」
いつも胸に想います。
「へぇ~、どんなの?」
伊織君、それを言ったら叶わなくなっちまう
のですよ。
「言わないよ!!」
ポロッと言わせようとするとは伊織君は要注意
人物だと思う。
「何だよ、つまんない~」
伊織君の願い事は何だよ!!
くだらない願い事だったら笑ってやるわ。
それにしてもターヤンさんは見た目と
は裏腹にすごく可愛い人だ。
「何、笑ってんだよ。」
慶詩は知ったらなんて言うかな?
みんなとターヤンさんがどういう仲なのかは
まだよく分かんないけどね。
「ターヤンさんっていい人だよね。」
あたしはそう思うよ。
みんながどう思ってるか分からないけどさ。
「アイツに惚れたのか?」
んなわけあるかっ!!
「惚れる何それ?」
意味わかんないですから。

