Hurly-Burly2【完】


さて、用意は出来たし後はマンションに向かう

だけだな。

戸締りをして慣れないサンダルを履いて家から

それほど遠くないマンションへと向かった。

そういえば、馨君用事でもあるのかな?

何かお困りなことでもあるのかもしれない。

う~ん、でも思いつかないな。

馨君は謎過ぎるよ。

「着いたよ~」

マンションの下に着いて電話をすると、

すぐに馨君は降りてきた。

馨君はお洒落に白いシャツにチノパンで

爽やかさ抜群の好感度のスタイルで出てきた。

相変わらずピンク色に近い赤い髪は馨君の

特徴だと思う。

「お待たせ、自分から誘っといてわざわざごめんね。」

馨君はやっぱり紳士である。

「ううん、待たせちゃうのは悪いからあたしが言い出した

ことだし気にしないでね。」

そういうこと気にするだけで一際大人っぽく思える。

「ところで、何かお困りごとだったのかな?」

「うん?あっ、そうだね。怪我は治ったみたいで

安心したよ。」

未だに心配してくれてたんだ。

本当に気を付けますよ。

「うん、もうすっかり良くなってますよ。」

マンションを離れると馨君の横に並んで

良いものなのかと迷う。

もしかしたら、他から見てカップルだと

間違われたら馨君に申し訳が立たないわ。

まぁ、見えることなんてないだろうけど。

「日和ちゃん?」

後ろを振り返る馨君が不思議そうな顔をする。

「えへへっ、馨君にお誘いされるとかすごく

嬉しいなって。」

馨君、相変わらず背が高いよね。

多分すごい身長差があると思う。

「見えるところに居てくれないと日和ちゃん

を見失いそうだ。」

そうだねっ、あたし身長が低いから見つけるの

結構難しいと思うよ。