さて、用意は出来たし後はマンションに向かう
だけだな。
戸締りをして慣れないサンダルを履いて家から
それほど遠くないマンションへと向かった。
そういえば、馨君用事でもあるのかな?
何かお困りなことでもあるのかもしれない。
う~ん、でも思いつかないな。
馨君は謎過ぎるよ。
「着いたよ~」
マンションの下に着いて電話をすると、
すぐに馨君は降りてきた。
馨君はお洒落に白いシャツにチノパンで
爽やかさ抜群の好感度のスタイルで出てきた。
相変わらずピンク色に近い赤い髪は馨君の
特徴だと思う。
「お待たせ、自分から誘っといてわざわざごめんね。」
馨君はやっぱり紳士である。
「ううん、待たせちゃうのは悪いからあたしが言い出した
ことだし気にしないでね。」
そういうこと気にするだけで一際大人っぽく思える。
「ところで、何かお困りごとだったのかな?」
「うん?あっ、そうだね。怪我は治ったみたいで
安心したよ。」
未だに心配してくれてたんだ。
本当に気を付けますよ。
「うん、もうすっかり良くなってますよ。」
マンションを離れると馨君の横に並んで
良いものなのかと迷う。
もしかしたら、他から見てカップルだと
間違われたら馨君に申し訳が立たないわ。
まぁ、見えることなんてないだろうけど。
「日和ちゃん?」
後ろを振り返る馨君が不思議そうな顔をする。
「えへへっ、馨君にお誘いされるとかすごく
嬉しいなって。」
馨君、相変わらず背が高いよね。
多分すごい身長差があると思う。
「見えるところに居てくれないと日和ちゃん
を見失いそうだ。」
そうだねっ、あたし身長が低いから見つけるの
結構難しいと思うよ。

