ターヤンさんが手際よく右足首を触ったりして、
手当を始めてくれた。
「打撲が多いな。
後、掠り傷も何か所かありそうだ。
明日は念のために病院行くか。
俺の手当てにも限界があるからな。
専門家に診て貰った方がいい。」
ターヤンさんの的確な処置は慣れてる感じだった。
ターヤンさんはもしかして看護士なのかもしれない。
このイカツイ顔つきで看護士・・・・・
病院に居たら一番怖がられそうな気がする。
診て貰いたくない看護士にランキングされる。
「もう日和たちがいつまで経っても帰って
来ないって言うから何かあったのかと思ったけど、
あんたサーカス団員にでもなる気なの!?
そんなことでサーカス団員にはなれないわよ。」
いや、さーちゃん綱渡りしてきました!
じゃないよ。
自分もビックリだった崖下りというアクション
シーンに挑んできた。
「うん、なろうと思ったことはあるよ。」
サーカス団員になる夢だったのは小学一年生の時だ。
「だろうね、あたしも聞いたことあったよ。」
サユはため息を吐いてお腹に出来た大したことない
小枝で引っ掻いたような傷を治療する。
どうもあたしは顔を必死に守ったおかげで、
顔は一つの傷もなかった。
これ以上不細工になったら大変だもん。
お腹に傷が出来たのは転がってる時に
捲れたりしたからだと思われる。
と言っても、一生残るような傷でもなく
全て浅い傷ですぐに治るだろうと思われる。
「ヒヨリンっ!!ユウヤ!!」
「日和ちゃんっ、ユウヤ」
ナル君と馨君の額にはすごい汗だった。
それからやってきた不良メンバーズも、
京様も慶詩も伊織君もちぃー君もみんな
すごく探していてくれたみたいで本当に
呑気におへそ出してる場合じゃなかったけど、
痛いと言いながらおへそ辺りを消毒してもらっていた
あたしはかなり間抜けだったと思う。

