「どうして、殴るんです!?
あたしを殴って下さい。
よっちゃんもユウヤもちっとも悪くない。
悪くないのに殴るなんて暴力は反対です。」
慌てて立ち上がってユウヤを庇おうとしたら、
バッタンと顔面から転んだ。
そうだった。
足が動かないんだったよ。
「日和ちゃん?」
ターヤンさん。
あたしが迂闊だったんです。
むしろ、ユウヤやよっちゃんが転がったり
しなくて良かったと・・・本当に思った。
「あたしが勝手に転がって行ったんです。
道だってあたしがどんどん決めて行ったから
余計迷うことになったし。」
2人に非がないのは明白なんだ。
あたしが余計なことをしなきゃ、よっちゃんの
奇跡的な勘で辿り着けたかもしれなくて。
「そうだな、どう言ったら分かってもらえるか
分かんないけど、それでも女の子をこんなに怪我
させた責任は取るもんだからな。」
それがイコール殴るになるなんて酷すぎます。
不良の世界恐ろしい。
でも、ユウヤ落ち込んでない?
大丈夫かって思ったら、ユウヤはスッキリした顔だった。
「ヒヨリン、ちっとも怒らねぇから。」
だって、自分が悪いことだって思ったんだ。
「痛くない?」
「それはこっちのセリフだ。
自分のこと心配しろって言っただろ?」
ごめん、ユウヤが殴られることなかった。
自分の行動には責任を持たなきゃだ。
これからはもっと慎重になるよ。
勢いでこんなことにならないように、
精進します。
サユが水に濡らしたタオルを持ってきて、
顔や手に着いた泥を落とす。
もう人に迷惑かけてばっかりだ。
反省しなきゃよね。

