Hurly-Burly2【完】


こんなに怪我をしたことが今までにあっただろうか?

そう考えると、良い経験をした。

こんな社会経験は他じゃ出来ない。

次は華麗に転がって見せるつもりだ。

何なら、土手で練習してもいいかもしれない。

「もうすぐで着くから我慢な。」

あたしはそんなに痛い顔してないよ。

ユウヤがすごい痛そうな顔をする。

むしろ、あんたが怪我したのって感じだ。

「ユウヤ、怪我したの?」

そうは見えなかったけどね。

すごい軽やかなステップ踏んでたよね?

「はぁ?ヒヨリン重症過ぎるだろ。」

確かに、自分で見ても痛い。

掠り傷とか切り傷とかボロボロだ。

明るい外灯までやってきてやっと自分の

悲惨さに気付くとは・・・

それでも、ユウヤが痛そうな顔することないよね?

「これ、絶対お風呂とか沁みるよね。」

明日の海も入ったら確実に死ぬよ。

沁みるどころの話じゃないね。

「・・・・・・やめろよ、想像しただけでいてぇよ!!」

うん、ごめんね。

あたしもゾッとした。

これはもう本当に重症ですね。

「あともう少しだよっ!!

ユウヤ、頑張るんだ!!」

あたしが重かっただろうに、

すまないねー。

「・・・・・よっちゃん、着いたかな?」

それ、あたしも気になってた。

よっちゃん、ただでさえ怖がってたから

辿り着いてなかったら今もまだ森の中で

遭難しているに違いないよ!

「帰って来てなかったら後で迎えに行って

あげようね。」

「ああ、そうだな。」

よっちゃん、それまで頑張れ!

夜空を見上げて居れば何とかなるはずだ。