Hurly-Burly2【完】


ここらへんに詳しいのかそうでないのか

丸っきり分からないユウヤ。

とりあえず、崖を登るという選択肢ではない

ことに心底安心した。

下にも道があったようでユウヤの背中の

上で申し訳ないがこんなところにもあったのか

と興味が出た。

「こっちだったっけな?」

ユウヤはとにかく曖昧な男である。

道が二つあると迷う。

一度こっちにも来たことがあるんだとか。

「昔、よくここ来て遊んだんだよな。」

へぇー、そういえば毎年ここには来てる

みたいなこと言ってたよね?

「ユウヤは今日楽しかった?」

ユウヤが楽しそうだと本当にあたしまで

楽しくなってくる。

わいわい盛り上げ役でもあるユウヤは

みんなの中でもわりと一番不良メンバーズと

仲良く遊んでるもんね。

誰にだって明るい顔して場を盛り上げる

ムードメーカー的存在のユウヤ。

「当たりまえだろ。

今年はヒヨリンも一緒だしな。

サユリンとも結構距離が縮まった気がする。」

そうだね、サユは結構みんなに心を開いたみたい。

「ユウヤは楽しいこと大好きだもんね。」

そんなユウヤが居ないと何か物足りなかった

と思うから肝試しだって一緒で良かった。

くじ運ないとか言ってごめんね。

結構、楽しかったよ。

よっちゃんの怖がりには呆れたけどね。

肝試しなんてあんまりやったことも

なかったからね、ユウヤとよっちゃんと

一緒で楽しかったんだ。

「ヒヨリンは楽しくなかったか?」

「ううん、今日はたくさんのことがあってね。

こんなに楽しい思い出が出来た夏は久しぶりだよ。

毎年、図書館に籠ってばっかりだったから、

勿体ないことしてたよね。」

きっと、去年のあたしじゃ想像すらしてなかったよ。