とくに、砂で埋められたことは忘れてやろう。
「体中が痛いと言えば・・・」
でも、感覚がないんだよね。
衝撃的過ぎてもう何がなんだか分からなくて、
未だに視界がグルグル回ってる。
ユウヤが2人居るように見えるもん。
「マジかよっ。あー、糞!!
女に怪我させるとかありえないヘマしたしよう。」
ユウヤが責めることでもないよ。
あれは、100%あたしが悪い。
不注意だった。
こんな夜に迂闊だったの。
「ユウヤは悪くないよ。
あたしがちゃんと確認して通らなかったのが
いけないんだもん。」
ユウヤもよっちゃんも悪くないもん。
本当にあたしの自己責任だ。
「ヒヨリン、本当にごめんな。
俺がついてながら怪我させるとか
本当に男として最低だろ?」
ユウヤってそういうところちゃんと
してるんだね。
「平気だってば。ユウヤは全然悪くないじゃないか。
あたしが勝手に転がったんだからこれ以上言わせたら
シカトするよ?」
ユウヤの眉を下げた顔を思い浮かべた。
いつも楽しそうに騒ぐユウヤと打って変わって、
ちょっとそれは何か可哀想な気がした。
「おうっ、俺の背中乗れるか?」
ユウヤがしゃがんだまま背を向ける。
はい?
もしかして、おんぶしてくれるの?
「重いよ?」
カレーたくさん食べちゃったもんね。
それでも、結構消費したような気もする。
「いいから乗れって。」
意外と男らしいところあるんだね。
ユウヤの背中に遠慮せずに乗った。
懐中電灯を片手にあたしを負ぶる
ユウヤとの旅が始まった。

