Hurly-Burly2【完】


ただ、どうしようもなくて声だけは出せるから

心配だけはさせまいと叫んだ。

「へ、平気よー!

こっちに来ない方がいい。」

よっちゃんやユウヤまで落ちたらシャレにならない。

痛い思いはあたしがしたので2人まで巻き添えに

なることはないと思った。

しかし、とんでもないことになった。

平気とは言ったもののこれを登るとか無理な話だ。

ありえないぐらい転がって来たんだよ?

登るとかどんなに頑張っても無理だよ。

ユウヤとよっちゃんには先に戻ってもらおう。

あたしは朝になるまで多分暗いし動けないな。

足も全然動けそうにない。

朝になったら戻れそうな道探して帰ればいいかな。

あははっ、サユは心配するんだろうな。

馨君にはすごい怒られそうだ。

「先に戻っててー!」

でも、あたしなら平気だ。

1人でこれぐらい大丈夫。

落ちちゃうとか笑えるよ。

ガサガサッ

えっ、な、こんな時に森のクマさん出没!?

それともイノシシとか?

あるいは、鹿とか出ちゃう?

心霊現象ではありませんようにって

思いながら目を瞑った。

「ヒヨリン、どうした?

怪我したのか?」

な、何であんた居るんだ!!

しかも、軽快なステップで降りてきた!?

ありえない、ありえな過ぎる。

「え、えっと、何で降りて来ちゃった?」

目の前にはすごい焦ったユウヤがしゃがんで

あたしの足元に転がった懐中電灯を持つ。

「そりゃ、ヒヨリン残して行くとか男じゃねぇだろ?

やっぱり、怪我したのかよ。」

ユウヤ、あんたまで落ちることなかったでしょ?

しかも、怖がりよっちゃん置いてきたの!?