こんなに自分の命が惜しいと思ったことは今まで
あっただろうか?
生死に彷徨う状況になろうとしていたに違いない。
一歩間違えば確実に天国へのお迎えがやってきた
だろうし、三途の川が一瞬見えたのは事実だ。
ただ、肝試しの途中で見事な崖下りをやってのけた
あたしはある意味すごいヤツなんじゃないかと思う。
日本、いや世界中探しても女子高生が肝試しの
途中で命がけの崖下りというパフォーマンスをするだろうか?
これは快挙を成し遂げちゃったんじゃないか!!
明日はニュースになっちゃうんじゃないの?
そんなニュース全く持って名誉じゃない。
むしろ、恥ずかしさこの上ない。
どうしようもなくてそんなことを放心状態のまま、
無心で考えていた。
「ひっ、ヒヨリンっー!!」
よっちゃんの声が遠くから聞こえる。
これはかなり下に落ちたこと意味する。
本当にあたし生きてるよね?
まさか、これは魂だけってことないよね!!
とにかく、身体が痛くて死ぬ・・・
事故死って扱いになるんだろうか?
天国は一体どういうところなんだろうか!!
もしかして、ナル君みたいなエンジェルが
たくさん居るのかな?
一緒に輪になって手を繋いでグルグル回って
何か歌ったりとかしちゃってさ・・・ぐふふっ。
※頭を打ってるわけではありません。
ぷりちーエンジェルさんと仲良く暮らすなら
ちょっと早いけど天国行ってもいいかもしれない。
※誰も日和の妄想を止めるヤツが居ないのです。
「ヒヨリンッー!!
生きてるかっ。マジで返事だけでもいいからって
ユウヤさんどうする気ですか!?」
よっちゃんの慌てる声が遠くに聞こえながら、
動きたくても右足が死んでる・・・・・
動かせないとかかなりヤバいよね!!
足を捻ったぐらいだと思うんだけど、
何か体も重く感じるんだ。

