Hurly-Burly2【完】


まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。

さすがのあたしにもどうしようもなかったんです。

前が見えないまま奥へと進んでいた時だった。

よっちゃんがへばりついてユウヤとよっちゃんが

遅れを取っていた。

あたしだけ先を進んでいたのだ。

「ヒヨリン、団体行動だぞー!!

先に行ったら駄目なんだぞ。」

小学生じゃあるまい。

よっちゃん、心も小さいヤツ。

もうフォローのしようもない男決定だな。

「うーん。」

やる気なく返事を返した。

本当に暗くて見えなかった。

足元に目が行くはずもなかった。

だから、そこから道がなくなってることに

気付けるはずもなかった。

ここから先は落ちるぞ危険っていう看板が

全く見えなかったからだろう。

その道の先は小さな崖があるということに

誰だって気付かなかった。

「へっ、」

足が着かないんです!

そ、それからどうも体が転がって行きます。

「ぎゃあっ」

多分、間抜けだった。

迂闊だった。

森をナメてたんだ。

身体が小枝や葉っぱに刺さって痛い。

地面と顔が何度もご対面する。

受け身を取るにも全くの予想外の展開に

転がり続けるだけでただ岩にぶつかることなく

大木に当たることもなく転がる様と言ったら

本当に運がついていたとしか言いようがない。

どんなにあたしが運動神経良くても絶対に

この状況は免れなかった。

もう視界がグルグル回って体が軽く死んだ。

どこが痛いとかよく分かんない。

石には結構当たったと思うし、最後のストッパー

も虚しくて鈍い音を出しながらドンと岩に右足が

直撃した。