Hurly-Burly2【完】


それにしても、動きすぎてお腹空いたよ。

「よっちゃん、何か持ってない?」

ポケットにあるのはキャンディーぐらいだ。

「ない。」

役に立たない男だな。

「ユウヤは?」

「ない。」

はぁー、もう何とも言えないや。

君たちは遭難したらどうしようとか考えないの?

「しょうがないな、はいこれで我慢してね。」

ポケットに3個キャンディー入れといて良かった。

「何が当たるかは運次第ね。」

何、味を持ってきたか自分でも忘れた。

「ヒヨリン、気が利くじゃん。」

もっと褒めて!

キャンディーを2人に渡した。

包装紙から外して口に放り込む。

柑橘系の匂いがしてすぐに分かった。

あたしが大好きなオレンジだ!

それだけで少しテンションが上がる。

まぁ、今日のこともいい思い出になりそうだ。

肝試しをして迷子になったというのは笑える

ことでジョセフィーヌにも話したい。

「何だった?」

2人も何だかんだで全然焦ってない。

むしろ、何故そんな落ち着いて居られるんだ!!

馨君が仁王立ちして帰りを待っていることを

考えると恐ろしい。

だって、もう1時間以上は彷徨ってたはずだ。

みんな30分から50分ほどで帰還してることを

考えると絶対に捜索活動しているに違いない。

「りんごだな。」

ユウヤがりんごか。

何か、う~ん合うのか?

「俺はメロンです。」

よっちゃん、頭がメロンっぽい。

ただのアフロだけどね。

そのアフロが丸だとメロンかスイカを

イメージしちゃうんだよね。