それにしても、動きすぎてお腹空いたよ。
「よっちゃん、何か持ってない?」
ポケットにあるのはキャンディーぐらいだ。
「ない。」
役に立たない男だな。
「ユウヤは?」
「ない。」
はぁー、もう何とも言えないや。
君たちは遭難したらどうしようとか考えないの?
「しょうがないな、はいこれで我慢してね。」
ポケットに3個キャンディー入れといて良かった。
「何が当たるかは運次第ね。」
何、味を持ってきたか自分でも忘れた。
「ヒヨリン、気が利くじゃん。」
もっと褒めて!
キャンディーを2人に渡した。
包装紙から外して口に放り込む。
柑橘系の匂いがしてすぐに分かった。
あたしが大好きなオレンジだ!
それだけで少しテンションが上がる。
まぁ、今日のこともいい思い出になりそうだ。
肝試しをして迷子になったというのは笑える
ことでジョセフィーヌにも話したい。
「何だった?」
2人も何だかんだで全然焦ってない。
むしろ、何故そんな落ち着いて居られるんだ!!
馨君が仁王立ちして帰りを待っていることを
考えると恐ろしい。
だって、もう1時間以上は彷徨ってたはずだ。
みんな30分から50分ほどで帰還してることを
考えると絶対に捜索活動しているに違いない。
「りんごだな。」
ユウヤがりんごか。
何か、う~ん合うのか?
「俺はメロンです。」
よっちゃん、頭がメロンっぽい。
ただのアフロだけどね。
そのアフロが丸だとメロンかスイカを
イメージしちゃうんだよね。

