「ヒヨリン、マジでやめて!!
俺の心臓が終わる。」
どんだけ小さなハートの持ち主なの?
よっちゃんはそれからずっとあたしに
しがみついたままだった。
もう祠の近くぐらいじゃない?
暗くて全然見えないというか結構歩いた
んだよね。
サユと来た時はまだ明るくて結構見えた
から祠がばっちり確認出来たけど夜は当たり前
に暗くて全然見つからない。
「つうか、これ真っ直ぐ来てるのか?
慶詩とかそろそろ出てきてもいい頃じゃねぇか。」
それあたしも思ってたの!
ユウヤはキョロキョロ辺りを見回すも暗くて
全然辺りの状況が分からない。
結構歩いたはずなんだけど、次のお化け役が
出てきても可笑しくないよね?
あたしとしては京様のお化けみたい。
そして、もっくんは森のクマさんなのか
真相を探りたいわ!
「真っ直ぐじゃないっすか?」
よっちゃん、お空を見たまま言うとか
あんたには信用性が欠けるよ。
「それにしたって、暗くて全然分からないよね。
ユウヤ、道間違えたとか?」
そんなことだったらある意味肝試しより
恐ろしいんだけど!!
「こっちだったと思うぞ。」
ユウヤって方向音痴じゃないよね?
何か、すごい心配になってきた。
これ、一向に辿り着けないパターンじゃないの!?
こんな王道いいから!!
普通に肝試しやって終わりでいいよー。
「とりあえず、引き返す?
マーボ見つければ早いかも。」
この頼りない2人と一緒になった運だ。
あたしがしっかりしないと2度とサユに
会えないとかご免だよ。
ジョセフィーヌにだって会いたいよ。

