「日和、ちゃんと砂落としなよ。」
砂遊びをしたせいかすごい砂がまとわりついてるんです。
でも、確かによっちゃんさんのこの新車を汚すわけには
いなかないからサユに手伝ってもらいながら砂を落とした。
「サユは何でそんなについてないの?」
あたしは、多分犯人がそこに居る。
まず、一回埋められたからね。
全身が砂の中に埋まったよ。
タオルでバタバタ叩かれる。
「そんなに働いてないからじゃない?」
そうだね、サユの場合指示しかしてなかったよね。
あたし何かよっちゃんに砂の成分まで説明
したぐらいだ。
「サユリちゃん、日和ちゃんそろそろ
車動かすよ!戻っておいで。」
夕日に染まる海はすごく綺麗だった。
ユラユラ燃えるように沈む太陽が、
ジョセフィーヌとよく見る夕焼けだった。
やっちゃんさんが呼びに来たので、
サユと2人で車に戻った。
「念のため、タオルは引いてあるからね。」
やっちゃんさん、そんなに新車大事なのね!
まぁ、そうだよね。
高そうな車だったもんね。
気を付けるよ。
行きと同じ席順で車の中に入り込んだ。
「そういえば、今日はどこに行くんですか?
お任せっきりで何も知らないのですが。」
泊まりがけっていうのにビックリしましたからね。
急いで準備したからちゃんと持ってきたかな?
この人数で押しかけられるところなんてないだろうし、
キャンプでもするのかな?
さっき、フライパンとかあったもんね。
「それは着いたら説明しようかな。」
な、何だその企んだ笑みは!?
やっちゃんさんは車を爽やかに飛ばした。
は、早っ。
ちゃんと、交通ルールは守りましょう!
たくさんの若者が乗っているのだから。
そして、あたしが居るのだから。

