一週間ってこんなに長いものなんだって思った。
いつもは早く感じるのにこんなに一週間は長くて、
遅くて不安になるものなんだと思い知った。
兄ちゃんもお兄ちゃんも祭りはどうしようかって
計画を立て始めてた。
父さんが帰って来ないと勘づいていたのかもしれない。
友達と行くはずだったのを断ってた。
きっと、友達と行く方がずっと楽しみだったはず
なのにあたしが1人じゃって思ったんだろう。
だから、祭りの前日になっても帰って来ない父さん
を初めてこんなにも嫌いになりそうになってた。
もう明日なんだよ?
どうして、帰って来ないの?
そんなにあたしが困らせてたのならちゃんと良い子に
なるから帰って来て。
もう絶対に我儘言わないから、良い子になる。
オレンジのかき氷なんてもう要らないよ。
父さんとただ一緒に祭りに行きたいだけなんだよ。
だから、早く帰って来て。
金魚すくいするの。
射的してクマさん取って欲しいの。
ラムネを買って神社で飲むの。
ねっ、一緒じゃなきゃつまらない。
父さんがあたしよりもお祭り大好きなの
知ってるんだよ?
祭りの日になっても父さんは帰って来なかった。
朝もずっと外で待ってた。
もしかしたら、帰ってくるんじゃないかって
そう思って夕方まで外で待ってた。
だけど、父さんは祭りの時間になっても
帰って来ることはなかった。
兄ちゃんとお兄ちゃんに手を引かれて行った
祭りは父さんの笑い声が聞こえなくて寂しかった。
兄ちゃんが一生懸命楽しくしようと金魚を取って
くれたり、お兄ちゃんが射的でクマのぬいぐるみを
当ててくれたりしたのにあたしはちっとも笑えなかった。
普段から笑わないのは知っていたから兄ちゃんたち
は気にしてなかったかもしれない。
でも、その祭りはどこか寂しさでいっぱいだった。
毎年、父さんがあたしよりもはしゃいでいたからだ。

