「何だよっ、これ好きじゃなかったか?」
頭上にかき氷を乗せていう悪魔1号。
「・・・・・何で知ってるの?」
この男に言ったことがあっただろうか?
「お前の兄ちゃんがよく言ってた。」
兄ちゃんはお喋りか!!
「・・・受け取ってやらんでもないよ。」
頭上に乗せられたかき氷を手に取る。
「素直じゃないねぇ~」
悪魔1号に言われると腹立たしい。
「そこの7人、このお嬢ちゃんが
暴走しないように見張っててくれよ。」
そんなに暴走はしない。
「相沢、おめー」
「さーちゃんの暴走癖はこの嬢ちゃんに聞け。
俺が来たのは本当に私用だ。
こうなるとは思ってなかった。
けど、良かったじゃんね。」
何故、そこで良かったと言う言葉が出るんだ?
「今はさーちゃんの方が心配だ。
ひーちゃん、しっかりしろよ。」
分かってる、こうなった以上は
きちんとみんなに話さなきゃならない。
オレンジ色のかき氷は買ったばかりで、
冷たくてサクッと言ってストローに掬えた。
「みんな、サユのことどう思った?」
いつもクールビューティーなサユ。
ツンデレで可愛いサユ。
スタイルが良くて美人で綺麗なサユ。
「サユリンはサユリンだよ。
ヒヨリンが仲良くしてくれるように
サユリンだって俺らと友達じゃん。」
ナル君の言葉に鼻がつーんとなった。
「サユのこと怖いとか思わない?」
本当は嫌われるのが何よりも怖い
から友達なんて要らなかったんだ。
サユも一人で居ることに慣れてしまった
子だったから余計ほっとけなかった。
あたしがこの子と仲良くしたいと思った
のはそんなサユの気持ちが汲みとれたからだ。

