「泣きたくなったか?」
お前に涙など見せる日は来ない。
でも、反省はしている。
サユがちょっとずつ心を開いてみんなと
も仲良くなるきっかけになるはずだった。
それをぶち壊したのはあたしのせいだ。
「ヒヨリン、大丈夫?」
ナル君が駆け寄ってきた。
騒ぎになってきたからその場から移動した。
「日和ちゃん、怪我はしてない?」
馨君も心配そうにあたしの様子を窺う。
「平気・・・・」
不良メンバーズがどう思ってるかみんな
がサユを怖がったりしないかが一番の
不安要素となってきた。
「お前らこの暴走少女見張ってろ。
俺はさーちゃんのところに行ってくる。
暴れたらアイツ一人じゃ手におえないからな。
それから、いつまで固まってんだ。」
不良メンバーズが悪魔1号から攻撃される。
「お前らをいつひーちゃんもさーちゃんも
怖がったよ?そりゃ、ひーちゃんはちっとも
理解しちゃ居ねぇよ、けど、さーちゃんは
ある程度知ってんだからな。
それでも、さーちゃんにそんな態度取ったら
一回武者修行の旅でもして来いよ。」
何で、ここに来た。
「ひーちゃんはこれでも食べて待ってなさい。」
頭の上にそっと乗せたそれは、
「大人しくしててくれよ。」
「何で、ここに居るんだ?」
あたしが食べ損ねたオレンジ色のかき氷。
「用事があってな。少し顔出すつもりだった。」
あたしの大好きな物。
甘いものは苦手なあたしでもチーズケーキと
オレンジ色のかき氷はいくらでもイケる。
そう言っても過言じゃないのはこのかき氷
の色がオレンジ色に染まっているからで、
あの日のことを思い出す。

