Hurly-Burly2【完】


やっと人の波を抜けたと思った。

みんなの居るところも後少しだって時だった。

ドンッいきなり後ろからぶつかられて転んだ。

持っていたものは地面に落下してかき氷は

戻ったら食べようとすごく楽しみにしていた

のに服にかかって、ジャスミンティーもメロン

ソーダーも砂浜に無残に流れた。

すごいショックが大きかった。

ここまでどれだけ頑張ってきたかこの野郎!!

誰だよって振り返ったら2人組の男の人が

転んだあたしにごめんねって言いながら両手を

合わせて謝ってきた。

そんなヘラヘラ言いながら謝ったところであたしの

かき氷は還って来ないんだよっ!!

イライラするんだよ。

ぶつかって来たくせに何故そんなヘラヘラ出来る?

お前たち、何様のつもりだ。

心は荒れ模様だった。

一言でも喋れば説教たらし込めると思った。

人の苦労をちっとも分かってないヤツに

ぶつかられたのも謝り方がなってないのも

イライラして腹が立って早く失せろハゲ野郎

と思ったから地面に転がったメロンソーダー

の器を拾ってからまた元に戻ろうと思った。

「マジでごめんね。

コイツ、余所見ばっかりでさ。」

お前みたいなヤツが一番ムカつくんだよ!!

失せろ、消えろ、話掛けんな。

もうブッツン行きそうだった。

腸が煮えくり返りながらも愛想笑いだけは

忘れなかった。

こんな時に愛想笑いが出来るなんてあたしも

大した忍耐力を持ってると思った。

本当は飛び蹴りして投げ飛ばしてやりたい

ぐらいムカつくのにだ。

「悪いから弁償させてよ。」

ぶつかってきた男がそう言ってきた。

それでも、こいつらの顔を見てるだけで

イライラして一緒に買いに戻ると嫌だねと

思ったから愛想笑いを浮かべて、

「いいえ、結構ですから。」

早く、あっち行けよと思った。