ケッ、もういいぜ。
よっちゃんともっくんたちのところに行って
散々遊び呆けてやるわよ。
ダダダダッダー。
こ、これがin the sea!
it's beautiful!!
キョロキョロ探すとよっちゃんの目立つ
アフロ頭を発見してパラソルや敷物を陣取って
いる不良メンバーズを確認した。
「よっちゃーんっ!!」
海の綺麗さにはビックリだった。
ジョセフィーヌの散歩コースに近い海岸に
行くことはあったけど、よくよく考えて見ると
海に入るのは初めてかもしれない。
川に行ったことはあっても海は中々来ることが
なかったのである。
「ヒヨリン、こっちこっち」
よっちゃんが手招きをしてくれたので、
ダッシュで駆け寄った。
「すごくいいところを陣取ったね。」
海も近くてあまり人が多いところでもない。
周囲は不良メンバーズばっかりだ。
この灼熱の熱さを吹き飛ばすぐらい
その強面集団の周りは誰も近寄らなかった。
境界線でも引かれているかのようだった。
「早朝から来てたヤツも居たからな。」
ももっちは自分がやったみたいな言い方を
するがお主がそんな大そうなことをする
器ではないことをこのあたしは知っておる。
「へ、へぇ~、何かお疲れ様だね。」
これが夏だぜと騒ぎまくる不良メンバーズは
いつも以上に気合が入っていた。
その気合の入れようがこの後明らかになるが、
まだあたしは知らなかった。
海に入れないかもしれないあたしのことを
考えて不良メンバーズがある企画を練って
いたなど知る由もなかった。
海に入る気満々でいたあたしは浮き輪に
空気を入れようと空気入れを探していた。

