ヒマリュウ-Ⅲ-




『…今、何時ー…?…』


「ん?6時。」


『…ありがと』



無意識のうちに、二段ベッドへと視線を向ける。

………いない…。



『………冬可!!二人がいない!!』



昨日のが、軽いトラウマだ。

いない=誘拐

この方程式が、あたしの頭には成り立っている。



「落ち着け、下だ」


『…え、下?』


「ああ」



……ある種の病気かも知れない。

でも、緋舞と龍のどっちかでも、あたしの前から姿を消したら……耐えられないんだ。