パパが、パパの布団に突っ伏すあたしを見かねて、「もう休ませてやれ」と言った。美味しい物でも食べて帰りなさいって言ったけど、とてもそんな気分じゃなかった。 車の中で、ママは言った。 「愛が悲しいのは分かるけど、本当に悲しいのはパパなんだから」 「分かってるよッ!でもさぁッ…」 まだ涙はとまらないくて声は震えて、しかも鼻も詰まってさらに声が変だった。 「うん。泣けちゃうよね」 「……だってッ… 癌だよッッ?!」 悲しくて哀しくて まるで一気にパパが遠くに行ってしまったようだった─────