今、家に帰ったよね? …うん、なんでまた外にいるのかな。 「先輩、そういえば、泣き顔かわいかったですよ♪」 「…嬉しくない」 「え~?なんでですか?」 私の腕に自分の腕を絡ませ歩く彼が、もっと濃く絡ませてきた。 …キモい 「ま、いっか。…あ、着きましたよ」 彼はそう言うと二、三段の階段を登り玄関のドアをガチャリと開けた。