放課後、俺と紗羅は一緒に帰った。

後ろには兄貴がいて、魁先輩がいる。

そんな2人に見せびらかすように、俺は紗羅にベタベタした。

「紗羅ぁ、このままデート行かない?」

「えー、デート?」

「それか紗羅ん家行きたい」

その瞬間、紗羅がチラッと後ろを見た気がした。

「紗羅?」

「……ん?」

「いいでしょ?」