「悪いのは蓮くんよ。あたしの沙羅を傷つけて…許さない」 「ですよね。それより、沙羅は俺のです」 「いいえ、あたしのよ」 「俺のです」 頭が痛くなりベッドに潜っていると、さっきとは一点。言い合う声がした。 「…うるさい……」 うるさくて余計に頭が痛くなった。 「沙羅は俺のです」 「あたしのよ!」 「一応、俺は沙羅の彼氏ですから」 「あたしは沙羅の親友よ!」 良く聞けば、低レベルな言い合いだった。私は誰のモノでもないです。