「みんな、 心配かけてわりぃな」 俺は、笑った。 手を動かそうとした途端。 「「「「「ダメだ!!!」」」」」 俺は、不思議に思って手を見た。 ―――莢。 莢は、両手で俺の手を握りながら寝ていた。 莢の頬には、涙の跡がいっぱいついていた。 「……いっぱい泣いたんだろうな…」 日向が、莢の顔を見ながら呟いた。 みんなも、黙って莢を見た。 俺は、片方の手で莢の頭に手をのせた。 その時、莢が目を開いた。 俺を見た瞬間、涙を流した。