まだ意識があった。 日向達に何かを苦しそうに伝えてる猛。 そして、あたしを見、弱々しく笑った。 その姿が大輔に重なった。 あたしをかばって命を落とした人。 頭が真っ白になった。 数分後―― 救急車に乗せられていった猛。 日向があたしを引っ張り、猛と同じ救急車に乗せた。 「俺達は、車で向かう…」 目の前にいる苦しそうな猛。 猛をこんな状態にしたの…。 あたしなんだよ……。 震える手で猛の手を握った。 温かい手、 あたしは、不安で冷たい涙を流した。 「…た…ける…… 目を…覚まして……」