静かな空間。 耳には、機械音が響く。 時が止まったかのように、静かな状態。 「……そんな…」 勇樹は、大切な人。 「え…?」 明日から会えないなんて、 そんなこと信じたくないよ。 涙が頬を伝う。 気付くと、勇樹が心配そうにあたしを覗きこんでた。 「莢? どーした?」 眉を下げて笑う勇樹。 「勇樹…。 …メールっ…するからっ…」 勇樹は、意味がわからないみたい。 見て分かるくらい、混乱してる。 「落ち着いて話して?」