浮きだたせてくれる何かよりも、溶け込んで消してくれるものの方が都合も良い。 それに合っている。 亜利哀自身でも、感じていた。 「あの髪色?本当に篠原のお嬢様?」 「篠原の家系は、裏と表に別れるらしいわよ。」 「遊んでいそうよね?」 クスクス笑うようなその声も、しっかり耳に届くのを分かっていないんだろうか? 確かに、篠原家は裏社会に進む人間と表に進む人間がいる。 この、クリスマスパーティーにだって見た目で分かる奴が何人もいる。