爆走★love boy2

はぁ……。



深くため息を吐き出して、泣きそうになるのをこらえる。



どうして先輩は私に手を出さないんだろう?



少し進展したキスだけで舞い上がっていた自分が、今はどこか遠くにいるように感じる。



その先にいかなきゃ。



と、妙な焦りが胸の中にフツフツとわきあがってくるのだ。



そこで……「あ」と、つぶやき、私は足を止めた。