☆☆☆

昼食に続いて帰りまで断ってしまった……。



樹先輩の誘いをことごとく断っていることに罪悪感を覚えつつも、


私はナナミと2人で商店街をブラブラと歩いていた。



見なれた店たちが並んでいるのに、今日はなんだかどれもがくすんで見える。



「ほら、元気出して」



ポンッと背中を叩かれて、危うくバランスを崩しかける。



でも、そんな簡単に元気が出るワケもない。