「今日さ、茜ちゃんと3人で食堂行こうよ」



「3人で……?」



「うん。悪いけど、樹先輩は抜きでね」



そう言って、私をごはんに誘いに来てくれた先輩を見つめ、軽くウインクをしてみせるナナミ。



先輩は数度瞬きをしてから、


「あぁ、そうだね。乙女の園って感じは俺には似合わない」


そう言って、クスッとほほ笑む。



たまには、友達を優先させな。



私へ向けて、そうささやく。