そう言って、先輩はガシガシと頭をかいた。



そっか。



そうだったんだ。



3人で笑ってたのも、そういうことがあったからなんだ。



今まで悩んでいたのがバカバカしくて、私はプッと噴き出した。



「なぁんだ」



そう言って、声をあげて笑いだす。



でも、さっきのうれし涙もまだ止まらなくて、泣き笑い。



それを見て樹先輩は「変なやつ」と、つぶやき、クスッと笑ったのだった。