爆走★love boy2

私は更に目を丸くする。



ユリナさん?



どうして、今頃?



その疑問に答えるように、ナナミが口を開いた。



「もしかしたら、ユリナさんが嘘ついてるのかも」



「嘘……?」



「そう。樹先輩のこと」



樹先輩が、手が早いってこと……?



そんな嘘をつく必要、どこにあるの?