爆走★love boy2

☆☆☆

「亜美!!」



昼休憩が終わる5分前。



息をきらしながらナナミが教室へ戻ってきて、私は文庫本から視線を離した。



「ナナミ……?」



驚いて、目を見開く。



てっきり、朝の出来事で怒って帰ってしまったのかと思っていた。



けれど、ナナミは制服姿のままで息をはずませて、額には汗を滲ませていた。